新居の入居前掃除は、荷物がない状態を生かして短時間で整える作業ですが、最初に傷・汚れ・設備不良を記録してから清掃を始めます。

掃除で状態を変えた後では入居前からあった不具合を説明しにくくなるため、撮影、管理会社への連絡、換気、安全確認、上から下への清掃という順番が重要です。

この記事は、専門清掃を無理に行うのではなく、入居者が安全にできる範囲を部屋別に確認するチェックリストです。

掃除前に傷・汚れ・設備不良を記録する

ざわ先生が新居の傷や汚れを引きと寄りで撮影して記録する方法を説明する場面

入室したらすぐ掃除道具を広げず、玄関から各室を動画で一周し、床、壁、天井、建具、収納、水回り、備付設備を撮影します。

傷や汚れは部屋全体で位置が分かる引きの写真と、状態が分かる寄りの写真を組み合わせます。

ファイル名やメモには部屋、場所、状態、撮影日を残し、入居時チェックシートがあれば同じ番号を付けます。

国土交通省の原状回復ガイドラインQ&Aも、入居時と退去時にチェックリストや写真で物件状況を確認することがトラブル回避に有効としています。

水漏れ、焦げ跡、強い臭い、カビ、割れ、鍵の不具合などを見つけたら、清掃や補修の前に管理会社へ連絡します。

入居初日の撮影場所は部屋の傷をどこまで写真に残すかも参考にし、記録範囲を揃えてください。

連絡は写真、場所、発見日時、使用可否をまとめ、指示を受けるまで状態を変えない箇所を分けます。

高い所から水回り・収納・床の順で掃除する

ざわ先生が天井、窓、水回り、収納、床の清掃順を示す図解

窓を開けて換気し、電気と水道が安全に使えることを確認してから清掃を始めます。

ほこりは上から下へ落ちるため、照明の外側、棚上、窓枠、建具、収納、水回り、最後に床の順で進めます。

家具がないうちに、巾木、窓レール、クローゼット奥、冷蔵庫や洗濯機の予定位置を重点的に拭きます。

キッチン、洗面、浴室、トイレは、蛇口や排水を少量ずつ試し、漏れ、詰まり、逆流、強い臭いがないか確認します。

洗剤は素材ごとの表示に従い、複数の薬剤を混ぜず、目立たない場所で変色しないか試します。

高所は不安定な椅子で無理に作業せず、届かない箇所や強い汚れは管理会社へ清掃範囲を相談します。

部屋ごとに記録済み、連絡待ち、清掃済みの三状態へ分けると、未確認の傷を掃除で消してしまうのを防げます。

設備は分解せず動作と連絡先を確認する

ざわ先生が新居の設備を分解せず動作確認して管理会社へ連絡する場面

エアコン、給湯器、換気扇、インターホン、火災警報器などの備付設備は、外観と通常操作の範囲だけ確認します。

異音、異臭、水漏れ、エラー表示、破損がある場合は写真や動画を残し、分解や内部洗浄を行わず管理会社へ連絡します。

ブレーカー、止水栓、ガスの緊急連絡先、管理会社の営業時間外窓口がどこにあるかも入居前に確認します。

鍵、窓、網戸、雨戸、収納扉は一つずつ開閉し、引っ掛かりや施錠不良を記録します。

室内に残置物や前入居者の郵便物があっても勝手に処分せず、管理会社の指示を受けます。

清掃後は同じ撮影位置でもう一度記録し、連絡した箇所と作業していない箇所を一覧で保存します。

搬入前の最終確認では、床が乾いているか、窓と水栓が閉まっているか、電源や鍵の扱いが予定どおりかを見ます。

修理や専門清掃の費用負担は契約と原因で変わるため、自己判断で業者を手配する前に管理会社へ確認してください。

作業終了時は、使用した洗剤や道具を片付け、子どもやペットが触れる場所に薬剤や濡れた布を残さないようにします。

翌日の搬入担当者へ、清掃済みの範囲、立入禁止箇所、修理待ちの設備を共有すると、記録済みの状態を守れます。

まとめ

入居前掃除は、記録、連絡、換気、安全確認、高所から床への清掃、設備確認の順で進めます。

不具合を見つけた箇所は状態を変えず、写真と連絡履歴を残して管理会社の指示を受けてください。