この記事は、施工型・固定式・常設型の住宅用プールを対象とし、ビニールプールや空気注入式の簡易プールを主に探す人向けではありません。
砂ろ過器の逆洗は、ろ材にたまった汚れを通常と反対方向の水流で外へ出し、ろ過性能と流量を回復させる作業です。
結論は、カレンダーだけで決めず、清浄時の圧力を基準に圧力上昇、吐出口の流量、水の透明度を見て、必ずその設備の取扱説明書どおりに操作することです。
逆洗をし過ぎると水と薬剤を余分に失い、少な過ぎると圧力上昇や濁りにつながるため、設計値と実際の負荷を記録して調整します。
逆洗の目安を圧力差と流量で判断する

最初に、逆洗直後で正常に循環しているときの圧力計の値を基準として記録し、メーカーが示す上昇幅へ達したかを確認します。
福島県のプールで使用される循環ろ過装置の案内でも、ろ過前後の圧力差を確認し、基準に達した場合に逆洗する考え方が示されています。
家庭用設備では機種、配管長、バルブ開度、ポンプ能力が異なるため、公的資料の数値を一律に当てはめず、取扱説明書と施工時の基準値を優先します。
- 圧力計の針が急に上がっていないか確認します。
- 吐出口の勢いが普段より弱くないか確認します。
- 水の濁り、浮遊物、壁面のぬめりを観察します。
- ストレーナーやスキマーバスケットの詰まりを先に除きます。
- 落ち葉、雨、大人数利用の直後は記録を増やします。
ろ過方式そのものを確認する場合は自宅プールのろ過器選びと照合し、カートリッジ式へ砂ろ過器の手順を使わないようにします。
圧力が低いまま流量だけ落ちた場合は、吸込側の詰まり、空気混入、バルブ位置など別の原因も疑います。
ポンプを止めて逆洗・すすぎ・ろ過へ戻す

操作前に逆洗水の排水先を確認し、ホースや固定配管の外れ、折れ、周囲への飛散がない状態へ整えます。
一般的な多方弁では、ポンプを停止してから弁を逆洗位置へ切り替え、排水の状態を見ながら運転し、再び停止してすすぎを行った後にろ過へ戻します。
弁を回す順番、運転時間、すすぎの有無は機種で異なるため、作業前に銘板と説明書を読み、表示が不明な弁は動かしません。
- 濡れた手で電装部を操作しません。
- 運転中に多方弁の位置を変えません。
- 透明窓や排水の濁りだけで長時間流し続けません。
- ろ過へ戻した後に漏れと圧力を確認します。
- 水位低下後は吸込口へ空気を入れないよう補給します。
厚生労働省の遊泳用プールの衛生基準案内は公共性の高い施設向けですが、循環ろ過設備を適切に維持する基本を確認する参考になります。
日常の循環時間も同時に見直す場合は循環ポンプの運転時間を参照し、逆洗だけで水質問題を解決しようとしません。
排水と記録を確認して異常時は点検へ切り替える

逆洗後は圧力、吐出流量、水位、漏れ、異音、排水量を記録し、清浄時の基準へ戻ったかを確認します。
排水の扱いは自治体と設備計画で異なるため、自宅プールの排水設備設計で逆洗排水の接続先を再確認し、雨水ますや隣地へ流しません。
- 逆洗しても圧力が下がらない場合はろ材や配管を点検します。
- 砂がプールへ戻る場合は内部部品の破損を疑います。
- 弁や継手から漏れる場合は運転を止めます。
- 焦げ臭、漏電表示、過熱があれば電源を切ります。
- 短期間で圧力が戻る場合は水質と負荷も見直します。
固定式住宅用プールのろ過設備、逆洗排水、点検動線を施工条件から相談する場合は、株式会社北斗の家庭用プール案内で設備を含めて確認できます。
作業日、逆洗前後の圧力、水位、補給水量を同じ様式で残すと、季節や利用人数による負荷の違いを次回の判断に活用できます。
最終的な逆洗条件と操作は、施工会社、機器メーカー、保守担当者の説明と現場点検に従って決めてください。



