新築戸建ての内覧会は、完成した建物が図面・仕様・契約どおりか、引渡し前に自分の目と操作で確認する機会です。
傷や汚れだけでなく、建具、水回り、電気設備、外回りを順に動かし、気になる箇所を写真と書面へ残します。
2026年8月23日時点の公的制度を基に、買主が確認できる範囲と専門家へ任せる範囲を分けて解説します。
図面・仕様書・持ち物をそろえて確認順を決める

内覧会前に、平面図、立面図、配置図、仕上表、設備表、オプション一覧、変更合意書を一つのファイルへまとめます。
家具の採寸会にせず、契約との一致、施工状態、設備動作、不具合記録、補修確認を優先します。
- 図面と仕様書を印刷または端末へ保存します。
- メジャー、水平器、ライト、充電器を準備します。
- 写真撮影用の端末と予備電池を用意します。
- 室内履き、手袋、付箋、筆記具を持参します。
- 売主へ水道・電気の使用可否を確認します。
部屋ごとに外回り、玄関、居室、収納、水回り、設備、床下・小屋裏の順を決め、家族で担当を分けます。
屋根、床下、構造、断熱、防水など見えない部分を判断したい場合は、内覧会前に検査範囲と専門家同行の可否を確認します。
国土交通省の住宅性能表示制度を利用する住宅では、評価書の有無と表示された性能項目を確認します。
重要事項説明書と売買契約書の確認は住宅購入の重要事項説明で済ませ、内覧会では現物との一致を見ます。
時間制限、同行人数、写真撮影、脚立使用、床下点検口の開閉条件を売主へ事前に聞きます。
外回り・室内・建具・水回り・設備を動かして見る

外回りでは、敷地境界、基礎、外壁、雨どい、給排水ます、外構、駐車、玄関までを配置図と照合します。
室内では、部屋の位置と寸法、床・壁・天井の仕上げ、扉と窓、収納、コンセント、換気口を順に確認します。
- 扉、窓、鍵、収納を一つずつ開閉します。
- 床の浮き、きしみ、傾きを歩いて確認します。
- 蛇口、排水、給湯、換気を許可範囲で試します。
- 照明、スイッチ、コンセントの位置を図面と比べます。
- 設備の型番とオプションを仕様書と照合します。
水を流せる場合は、給水、排水速度、漏れ、異音、収納内の配管接続を確認し、使用後も数分置いて見ます。
床下や小屋裏は、点検口から見える範囲だけにし、無理に入ったり断熱材や配線へ触れたりしません。
小さな傷と構造・防水へ関わる疑いを同じ扱いにせず、ひび、漏水跡、著しい傾き、図面との相違は専門家確認を求めます。
既存住宅向けの検査範囲との違いはありますが、専門家へ依頼する判断軸は住宅インスペクションも参考になります。
高所や通電部分、ガス設備、屋根、構造体は安全を優先し、担当者や有資格者の説明と試験記録で確認します。
不具合を写真と番号で記録し補修後に再確認する

不具合を見つけたら、全景、場所が分かる中景、状態が分かる近景の順に撮影し、図面上の位置と番号を合わせます。
口頭だけで終わらせず、症状、場所、希望する確認、担当者、補修予定日、再確認日を書面へ残します。
- 指摘番号を写真と一覧で一致させます。
- 補修内容と施工方法を確認します。
- 引渡し前に再確認できる日を決めます。
- 未完了項目の扱いを書面で確認します。
- 設備説明書と保証書を受け取ります。
補修後は同じ角度の写真と操作で再確認し、周辺に新しい傷や不具合が生じていないかも見ます。
国土交通省の新築住宅に関する法制度は、構造耐力上主要な部分と雨水の浸入を防止する部分の瑕疵担保責任を案内しています。
ただし内覧会で見つけたすべての傷や設備不具合が同じ法的範囲になるわけではないため、契約、保証、アフターサービスの区分を確認します。
補修未完了のまま引渡しを受ける場合は、残工事、立入り、鍵、支払い、事故責任、完了期限を必ず書面で決めます。
図面、写真、指摘一覧、補修完了、取扱説明書、保証書を一式で保存すると、入居後の問い合わせにも状況を伝えやすくなります。



