停電で冷蔵庫が止まったら、最初に扉を閉じたまま停電開始時刻を記録します。
中身を何度も確認すると冷気が逃げるため、すぐに食品を取り出すより、復旧見込みと庫内温度を確認することが先です。
農林水産省は、扉を開けない場合の目安として冷蔵庫は約4時間、冷凍庫は約1〜2日間と案内していますが、気温、食品量、開閉回数で変わります。
結論は、時間だけで絶対安全と決めず、温度計、食品の種類、解凍状態を合わせ、迷う要冷蔵・要冷凍食品は食べないことです。
停電開始時刻を記録して扉を閉じたまま保冷する

停電範囲と復旧見込みを電力会社や自治体の情報で確認し、冷蔵庫の扉へ停電開始時刻を書いたメモを貼ります。
農林水産省の停電時の食中毒への注意は、電気が復旧するまで冷蔵庫・冷凍庫の開閉を最小限にするよう案内しています。
庫内温度計がある場合は、扉を長く開けずに数値を確認し、測定時刻と一緒に記録します。
保冷剤や凍らせたペットボトルは冷気維持に役立ちますが、食品を長時間外へ出して詰め替えると逆に温度が上がることがあります。
クーラーボックスへ移すなら、十分な氷や保冷剤があり、低温を維持できることを確認して短時間で行います。
発電機や車の電源を使う場合は、屋内や換気不足の場所で運転せず、機器の定格と安全な接続方法を守ります。
停電時の住戸全体の確認は賃貸で停電したときの対応も参照してください。
乳幼児、高齢者、妊娠中の人、免疫が低下している人が食べる食品は、より安全側に判断します。
冷蔵が必要な医薬品は食品と同じ目安で判断せず、製品の説明書、医師、薬剤師へ確認します。
停電前から庫内温度が高かった、故障の疑いがあった、扉を長く開けた場合は、標準的な時間目安より安全側に判断します。
復旧予定が分からないときは、傷みやすい食品から優先順位を付け、保冷できないものを無理に残そうとしません。
冷凍庫は中身が多いほど冷たさを保ちやすい一方、詰め直すために長く開ければ保冷時間を縮めるため、そのまま閉じます。
時間・温度・食品の種類で残すか捨てるか判断する

農林水産省の目安では、扉を開けない冷蔵庫は約4時間、冷凍庫は約1〜2日間低温を保つとされています。
これは保証時間ではなく、室温、庫内の量、機種、停電前の温度、開閉回数で短くなるため、温度が分かるなら温度を優先します。
肉、魚、卵、乳製品、作り置き、総菜、切った果物や野菜など傷みやすい食品は、適正温度を保てなかった場合に廃棄します。
完全に溶けた冷凍食品は安易に再冷凍せず、氷の結晶が残るか、低温を保てたかを確認します。
見た目やにおいが平気でも安全とは限らず、味見で確かめてはいけません。
千葉県の停電時の食中毒注意も、安全性に不安がある食品は期限内でも食べずに廃棄するよう案内しています。
復電後は冷蔵庫が再起動しているか、警告表示や異音、水漏れがないかを確認し、食品の温度が再び下がっただけで安全と判断しません。
停電前の備えとして庫内温度計、保冷剤、クーラーボックス、常温食品を用意し、一人暮らしの防災備蓄も見直します。
廃棄した食品、停電時間、温度記録、電力会社の案内は、保険や管理会社へ確認するときに備えて残します。
食べた後に吐き気、腹痛、下痢、発熱などが出た場合は、無理に我慢せず医療機関や相談窓口へ連絡します。
まとめ

停電したら冷蔵庫・冷凍庫の扉を閉じ、開始時刻と復旧見込みを記録します。
約4時間、約1〜2日という目安は条件で変わるため、温度と食品の種類も合わせて判断します。
傷みやすい食品を見た目や味見だけで判断せず、適正温度を保てなかったものは食べません。
復電後の機器確認と記録、次回に備えた温度計・保冷剤・常温食品の準備まで行いましょう。



