中古マンション購入の諸費用は、物件価格とは別に、売買契約、住宅ローン、登記、保険、税金などへ支払うお金です。
一律の割合だけで予算を決めず、「いつ・誰へ・いくら払うか」を見積書で分けると、契約直前の資金不足を防ぎやすくなります。
この記事では、2026年8月11日時点の公的情報を基に、諸費用の内訳を支払時期の順で整理します。
中古マンション購入の諸費用は物件価格と分けて考える

最初に、売主へ支払う物件代金と、手続きを進めるための諸費用を別の箱に分けます。
- 不動産会社へ支払う費用:仲介で購入する場合の仲介手数料があります。
- 国や自治体へ納める税金:契約書の印紙税、登記の登録免許税、不動産取得税などがあります。
- 金融機関へ支払う費用:住宅ローンの事務手数料、保証料、契約書の印紙税などがあり、商品ごとに条件が違います。
- 司法書士や保険会社へ支払う費用:登記手続きの報酬、火災保険料などがあります。
- 売主との清算金:固定資産税・都市計画税、管理費、修繕積立金などを引渡日基準で清算することがあります。
国土交通省の住まいの費用案内も、購入代金以外の費用として仲介手数料、ローン諸費用、不動産取得税などを挙げています。
同じ中古マンションでも、売主が個人か事業者か、仲介の有無、ローン商品、登記の軽減要件、引渡日によって金額は変わります。
売買契約から引渡しまでの支払時期別内訳

諸費用は一度に全部払うとは限らないため、次の順で現金の必要日を確認します。
- 購入申し込み前:資金計画表を作り、手付金と諸費用を自己資金で払う範囲、ローンへ含められる範囲を金融機関へ確認します。
- 売買契約時:手付金、売買契約書の印紙税、仲介手数料の一部など、契約条件で定めた支払いを行います。
- ローン契約時:融資事務手数料、保証料、紙の金銭消費貸借契約書にかかる印紙税などを確認します。
- 残金決済・引渡し時:物件代金の残額、登記関係費用、仲介手数料の残額、保険料、税金や管理費等の清算金を支払います。
- 購入後:不動産取得税の通知、引っ越し、リフォーム、家具家電など、引渡し後に出る費用へ備えます。
国税庁によると、不動産売買契約書の印紙税は記載金額で異なり、一定の不動産譲渡契約書は2027年3月31日まで軽減措置の対象です。
電子契約か紙契約かでも扱いが変わるため、契約方式と必要額を契約前に担当者へ確認してください。
見積もりは支払先と確定日をそろえて確認する

総額だけを比べると抜けを見つけにくいため、費用名、支払先、見積日、確定日、支払方法を一行ずつそろえます。
- 不動産会社:取引態様、仲介手数料の合意額、支払回数、税金や管理費等の清算方法を確認します。
- 金融機関:事務手数料、保証料、団体信用生命保険、繰上返済などの条件を商品説明書で確認します。
- 司法書士:所有権移転と抵当権設定の登録免許税、報酬、証明書取得などの実費を分けた見積書を依頼します。
- 保険会社:火災保険と地震保険の補償範囲、期間、免責金額をそろえて比較します。
- 管理会社:毎月の管理費・修繕積立金、滞納の有無、値上げ予定、引渡月の清算条件を確認します。
国土交通省の消費者向け案内では、仲介手数料は定められた上限の範囲内で、媒介契約時にあらかじめ合意することが重要とされています。
登記費用は軽減措置の適用可否で変わるため、法務局の登録免許税案内を参考にしつつ、対象物件の見積もりは司法書士へ確認します。
住宅ローンの準備段階は、住宅ローン事前審査の必要書類もあわせて確認してください。
購入後の税金・管理費まで残して資金計画を組む

引渡し日に口座残高を使い切らず、購入後に続く支払いと予定外の修繕へ余裕を残します。
- 毎月:住宅ローン、管理費、修繕積立金、駐車場等の使用料を確認します。
- 毎年:固定資産税・都市計画税、保険の更新時期を確認します。
- 購入後:不動産取得税の通知時期と軽減手続きを都道府県の窓口へ確認します。
- 専有部分:給湯器、エアコン、水回りなどの交換費用は共用部の修繕積立金と別に備えます。
- 管理組合:長期修繕計画と総会議事録を読み、修繕積立金の改定や一時金の予定を確認します。
税制や軽減措置は取得日、床面積、築年、用途などで適用が変わるため、不動産会社、司法書士、税務署、都道府県税事務所へ個別に確認してください。
物件を選ぶ段階では、中古マンションの内見チェックリストで、室内だけでなく共用部と管理資料も確認できます。
中古マンションの諸費用は、割合で決め打ちせず、契約・ローン・引渡し・購入後の各時点で見積もりを更新するのが基本です。
支払先と確定日を一覧にし、引渡し後の税金と維持費まで残した資金計画で判断しましょう。



