賃貸のエアコンが動かないときは、すぐに修理業者を呼ぶ前に、その機器が契約上の設備か残置物かを確認し、症状を記録して管理会社または貸主へ連絡します。
費用負担や修理方法は契約、故障原因、入居者の使い方で変わるため、連絡前後の記録と事前承認が重要です。
2026年8月17日時点の公的資料を基に、暑い日でも迷いにくい順番を整理します。
契約書で設備・残置物・連絡先を確認する

まず賃貸借契約書、重要事項説明書、設備表、入居時の案内を開き、対象のエアコンが貸主設備、残置物、借主所有のどれとして扱われているかを確認します。
設備なら修繕の窓口や手順が定められていることがあり、残置物では修理・交換の扱いが異なる場合があります。
- 部屋番号と対象エアコンの設置場所を確認します。
- 設備表にエアコンの記載があるか見ます。
- 残置物や免責の特約がないか読みます。
- 管理会社の営業時間・緊急連絡先を確認します。
- 自分で設置した機器なら購入・保証資料も用意します。
国土交通省の賃貸住宅標準契約書Q&Aは、備え付け空調が借主の故意・過失によらず故障した事例で、修理と最新機種への交換を分けて説明しています。
標準契約書は義務的な契約書ではないため、自分の契約内容が優先されます。
入居時から不具合の兆候があった場合は、入居初日の状態記録と当時の連絡履歴も探します。
次の内見では設備表だけでなく、エアコンの設置年、動作音、におい、リモコン、室外機も賃貸の内見チェックリストに加えると確認漏れを減らせます。
症状・型番・室温を記録して管理会社へ伝える

連絡前に、電源が入らない、冷えない、水漏れ、異音、異臭、表示エラーなど、起きている症状を短く整理します。
ブレーカーやリモコン電池など取扱説明書で安全に確認できる範囲だけを見て、内部を開けたり配線や冷媒へ触れたりしません。
- 症状が始まった日時と直前の運転状況を記録します。
- 本体型番・製造年表示・エラー表示を撮影します。
- 設定温度と実際の室温を記録します。
- 水漏れなら床や壁への影響も写真に残します。
- 乳幼児、高齢者、持病のある人がいる場合は伝えます。
管理会社へは、物件名・部屋番号・氏名、対象設備、症状、確認した操作、写真、連絡可能時間、室内の安全上の影響を一度に伝えます。
電話した場合も、受付日時、担当者名、折り返し予定、修理業者から連絡が来るのかをメモし、可能なら同じ内容をメールや問い合わせフォームでも残します。
水漏れや焦げ臭さ、煙、異常発熱があるときは運転を止め、電源を安全に切れる場合だけ切り、火災や感電の危険があれば緊急通報を優先します。
修理予定日が先になる場合は、代替機、別室利用、費用の扱い、進捗連絡の頻度を管理会社へ確認します。
自己手配前に承認を取り暑さから安全を確保する

管理会社の回答前に自分で業者を手配すると、診断や費用負担を巡って確認が難しくなる可能性があります。
緊急性が高くても、手配先、見積もり上限、部品交換、立会い、支払者、領収書の宛名を誰が承認したか記録してから進めます。
- 管理会社指定業者か自分で探すのか確認します。
- 訪問料・診断料・部品代の負担者を聞きます。
- 修理不能時の交換判断者を確認します。
- 室外機や壁への工事範囲を勝手に広げません。
- 完了報告書・領収書・交換部品の記録を保存します。
猛暑時は修理待ちの間も健康を優先し、風通しを確保し、水分を取り、濡れたタオルや保冷用品で体を冷やします。
環境省のエアコンが使えないときの熱中症対策は、冷房が使える場所への移動や、車内を避難先にしないことなどを案内しています。
高齢者、乳幼児、体調不良者がいる場合や、室内で安全に待てない暑さなら、涼しい公共施設や家族・知人宅などへ移動し、必要に応じて医療相談を利用します。
契約確認、症状記録、管理会社への一括連絡、手配承認、安全確保の順で進めると、修理と費用の両方を後から確認しやすくなります。



