賃貸の退去立会いでは、部屋の状態、返却する鍵、メーターなどを管理会社や貸主側と確認します。

その場で原状回復費用が確定するとは限らないため、入居時の記録と現状を照らし合わせ、分からない記載を質問し、後から確認できる資料を残すことが大切です。

2026年8月17日時点の国土交通省資料を基に、借主が準備する順番を整理します。

立会い前に契約書・入居時記録・鍵をそろえる

ざわ先生が退去立会い前に契約書・入居時写真・鍵をそろえるイラスト

立会い日時が決まったら、賃貸借契約書、重要事項説明書、入居時の物件状況確認書、入居直後に撮った写真や動画を一つのフォルダーへまとめます。

契約書では退去時の連絡期限、鍵の返却方法、原状回復に関する特約、立会い担当者の連絡先を確認します。

  • 契約書と特約の該当ページを用意します。
  • 入居時写真は撮影日と場所が分かる状態にします。
  • 複製分を含めて返却する鍵の本数を数えます。
  • 設備の取扱説明書や貸与品をまとめます。
  • 立会い後の連絡先と新住所を確認します。

国土交通省の原状回復ガイドラインQ&Aは、入居時と退去時にチェックリストと写真を使って状態を確認することがトラブル防止に有効と説明しています。

まだ掃除や荷物搬出が終わっていないと状態を見にくいため、原則として部屋を空にし、通常の清掃を済ませてから立会いへ進みます。

掃除と原状回復の負担は同じではありません。

場所別の準備は退去時の掃除範囲で確認できます。

立会いの変更や解約日とのずれが出た場合は、退去連絡の期限を見直し、鍵返却後も賃料が発生する条件がないか管理会社へ確認します。

当日は部屋・写真・メーター・返却物を確認する

ざわ先生が退去立会いで室内写真・メーター・鍵返却を確認するイラスト

当日は玄関から各室、水回り、収納、ベランダの順など、同じ方向で回ると確認漏れを減らせます。

傷や汚れは部屋全体が分かる写真と、位置・大きさが分かる近接写真を撮り、入居時記録に同じ箇所があるかを確認します。

  • 壁・床・建具・水回り・設備を順に見ます。
  • 気になる箇所は担当者と同じ位置を指して確認します。
  • 電気・ガス・水道のメーターを必要に応じて撮影します。
  • 郵便受け、駐輪場、物置に私物がないか見ます。
  • 鍵、カードキー、リモコンなどの返却数を記録します。

通常損耗、経年変化、借主の故意・過失などの区分は個別事情と契約内容で判断されるため、立会い中に見ただけで自己判断しません。

担当者が修繕の可能性を説明したら、対象箇所、理由、写真番号、見積もりが後日か、その場で金額を示すのかを書き留めます。

国土交通省のガイドラインも、退去時に管理会社等と部屋を確認し、入居時写真や物件状況リストを用意する流れを案内しています。

立会いを行わない運用なら、退去前に各室を連続して撮影し、鍵の返却方法、返却日時、受領確認が残る方法を事前に決めます。

署名前に記載内容を読み立会い後も記録を残す

ざわ先生が退去立会いの書面を署名前に読み記録を保存するイラスト

書面へ署名を求められたら、確認した事実だけの書類か、費用負担や金額への同意まで含む書類かを区別して読みます。

空欄、曖昧な表現、見ていない箇所、説明と違う記載があれば質問し、修正または追記を求め、理解できないまま急いで署名しません。

  • 書類名と署名の意味を確認します。
  • 対象箇所と写真・説明が一致するか見ます。
  • 金額が未確定なら見積もりの送付時期を聞きます。
  • 署名した書面や確認表の控えを受け取ります。
  • 立会い日時、担当者名、鍵返却数を自分の記録にも残します。

立会い後に精算書や請求書が届いたら、対象箇所、工事項目、数量、単価、負担割合、契約上の根拠を確認します。

疑問がある場合は、写真と書面を添えて管理会社へ具体的に問い合わせ、やり取りはメールなど後から確認できる方法で保存します。

次の部屋探しも並行する場合は、仲介手数料0円のお部屋探しで対象物件と初期費用を確認できます。

退去立会いの目的は、その場で争うことではなく、部屋の状態と説明内容を双方で確認し、後日の精算を検証できる記録を整えることです。