賃貸の壁や天井にカビを見つけたら、すぐに強い薬剤で消す前に、範囲と原因候補を記録して管理会社へ連絡します。
結論は、健康症状や漏水の危険を先に確認し、部屋全体と近接写真、発見日、湿度、結露、換気設備、家具配置を残すことです。
カビは換気不足だけでなく、雨漏り、配管漏水、断熱不足、換気設備の故障などでも生じるため、見た目だけで借主・貸主の責任を決めません。
広範囲、繰り返す、壁が柔らかい、天井から水が落ちる、強い体調不良がある場合は、その部屋の使用を控えて早めに相談してください。
清掃前に範囲・水分・換気設備を記録する

まず子ども、高齢者、呼吸器やアレルギー症状のある人をカビの近くから離し、無理な清掃を避けます。
壁が濡れている、天井が膨らむ、照明やコンセント付近へ水が回る場合は、カビ清掃より漏水と電気安全を優先します。
部屋全体、壁面全体、カビの近接、窓、天井、床、家具の裏、給気口、換気扇を同じ日に撮影します。
定規や日用品を添えて大きさを示し、発見日、広がった日、におい、濡れ、結露、雨天との関係をメモします。
温湿度計があれば時刻と値を記録しますが、一度の数値だけで原因や責任を断定しません。
24時間換気の運転状態、給気口の開閉、フィルター汚れ、換気扇の異音、窓の結露を確認します。
換気設備が止まる、異音がする場合は24時間換気の確認方法を参照し、分解せず症状を伝えます。
家具や寝具は壁に密着していないか見ますが、動かすと胞子が舞うほど広範囲ならそのまま管理会社へ相談します。
日常の湿気対策は窓・家具・収納・浴室の湿気対策で確認し、実施した内容を記録します。
清掃前の写真と連絡記録は、原因調査、修繕範囲、退去時の状態確認で共通の基準になります。
入居時写真や過去の点検記録があれば現在の状態と並べ、いつから変化したかを管理会社と共有します。
カビを撮影した画像には私物や家族の顔、書類の個人情報が写り込まないよう確認してから送ります。
原因を決めつけず管理会社と対応・費用を確認する

管理会社へは部屋と位置、発見日、範囲、濡れ・におい、結露、雨天との関係、換気設備、健康上の懸念を伝えます。
雨の後に広がる、天井や外壁側が濡れる場合は賃貸の雨漏り初動と合わせて緊急度を判断します。
配管や外壁、断熱、換気設備の点検が必要か、清掃前に現地確認するか、写真だけで指示するかを書面で確認します。
自己判断で壁紙を剥がす、塗装する、大量の塩素系薬剤を使う、専門業者を先に発注する対応は避けます。
管理会社から清掃指示が出た場合は、薬剤、換気、保護具、対象素材、作業範囲、変色時の扱いを確認します。
国土交通省の原状回復ガイドラインQ&Aは、通常の清掃を怠ったカビや結露放置による損傷が借主負担となり得る考え方を示しています。
一方で建物や設備の不具合が原因の可能性もあるため、清掃不足と決めつけず、点検結果、入居期間、契約条項、連絡時期を重ねます。
国土交通省の原状回復ガイドライン案内を参照し、通常損耗と借主の不注意による損傷を分けて確認します。
費用が発生する場合は、原因、施工範囲、貸主・借主の負担根拠、経過年数、見積書、再発防止工事を項目別に受け取ります。
清掃や補修後も同じ場所へ再発したら、前回記録と比較し、構造・漏水・換気設備を含む再点検を依頼します。
まとめ

賃貸の壁カビは、清掃前に範囲、水分、結露、換気設備、家具配置を記録します。
漏水や電気設備への影響、健康上の懸念があれば、その部屋の使用を控えて早めに連絡します。
原因を借主の換気不足と決めつけず、管理会社の点検と契約・原状回復の基準を照合します。
補修後も記録を残し、再発時は建物・設備を含む再点検へつなげてください。



