賃貸で水漏れが起きたら、人と電気の安全を確認し、可能な範囲で水を止め、被害を記録して管理会社または貸主へ連絡します。
原因が設備劣化か入居者の使い方か、どこから漏れたかで手配と費用が変わるため、自己判断で分解や本格修理をしないことが大切です。
2026年8月18日時点の国土交通省資料を基に、初動の順番を整理します。
安全を確認して水を止め被害拡大を防ぐ

最初に、天井・照明・コンセント・家電の近くへ水が回っていないか確認し、感電や漏電のおそれがある場所には近づきません。
安全に操作できる場合だけ、蛇口の止水栓、洗濯機用水栓、トイレ止水栓など漏れている設備に近い給水を止めます。
- 子どもやペットを濡れた場所から離します。
- 水と電気が接触している場合は無理に触りません。
- 安全に届く止水栓だけを閉めます。
- バケツやタオルで水を受け、荷物を移動します。
- 階下へ広がる可能性があれば管理会社へ急ぎ伝えます。
配管や設備を分解したり、穴を塞いだり、濡れたブレーカーを操作したりすると危険や原因判定の妨げになる可能性があります。
火花、煙、焦げ臭さ、天井の大きなたわみなど切迫した危険がある場合は、管理会社の順番にこだわらず消防など緊急窓口を優先します。
濡れた床は滑りやすいため、移動経路を確保し、無理に重い家具や家電を一人で動かさないようにします。
設備トラブル時に契約と連絡先を確認する流れは賃貸設備が故障したときの連絡も参考になります。
発生場所・時刻・被害を記録して管理会社へ伝える

水が落ち着いたら、漏れている場所、濡れた範囲、発見時刻、水量、止水で変化したかを写真・動画・メモで残します。
管理会社へは物件名、部屋番号、氏名、発生場所、症状、止水状況、電気設備への影響、階下への可能性、在宅できる時間を一度に伝えます。
- 全景と漏水箇所の近接写真を撮ります。
- 床・壁・家具・家電の濡れを分けて記録します。
- いつ気づき、何を止めたか書きます。
- 緊急連絡先と受付担当者名を残します。
- 電話後はメールなど記録が残る方法でも送ります。
国土交通省の原状回復ガイドラインQ&Aは、修繕が必要な場合に賃借人が賃貸人へ通知する必要があり、水漏れを知らせず被害が広がると損害賠償を求められる可能性があると説明しています。
夜間で連絡がつかない場合は、契約書、入居のしおり、建物掲示、24時間サポートの指定先を確認します。
階下の住人へ知らせる必要があるときも、原因や責任を断定せず、管理会社を介して安全確認と連絡を進めます。
緊急業者を自分で呼ぶ前に、どこまでの応急作業を認めるか、訪問料や支払者、領収書の宛名を可能な限り確認します。
修理手配・費用・保険は原因確定後に確認する

修理費の負担は、建物・設備の劣化、他室や共用部の不具合、入居者の故意・過失、契約特約などを基に個別に判断されます。
先に責任を認めたり相手を断定したりせず、管理会社や修理業者の原因調査と書面を待ちます。
- 修理業者の診断内容と原因を確認します。
- 交換部品、工事範囲、完了日時を記録します。
- 被害品の写真・購入記録を保存します。
- 領収書、見積書、管理会社との連絡を保存します。
- 火災保険へ連絡する前に契約番号と補償項目を確認します。
国土交通省の民間賃貸住宅相談対応事例集は、居住者に責任のない水漏れや修理費の請求などを例示していますが、個別の法的結論を保証する資料ではありません。
保険の補償や連絡先は賃貸の火災保険の確認も参照し、自分の証券と保険会社の案内を優先します。
被害が大きい、修理が進まない、負担の説明に納得できない場合は、消費生活センターや専門家へ記録一式を持って相談します。
安全、止水、記録、管理会社連絡、原因調査、費用・保険確認の順で進めましょう。



